華南ビジネストレンド(簡易版)【水野コンサルタンシー中国ビジネス情報】ダイジェスト版Vol.250

2025-01-28

【中国ビジネス・トレンド】華南ビジネストレンド(簡易版)

MCH会員様向け会報第336回でお届けした華南ビジネストレンドの簡易版です。会員様向け会報では、社内での情報共有に活用いただける、邦文と同一内容の中国語解説も用意しております。

※コンサルティングサービスの詳細は こちらをご参照ください。

1.深セン市、珠海市、横琴粤澳深度協力区がビザの新規則を実施します

広東省深セン市、珠海市および横琴広東マカオ深度合作区における香港・マカオ地区への旅行「複数回訪問ビザ」「週1回訪問ビザ」政策の実施に関する公告(2024年第11号)

国務院の承認を経て、中華人民共和国出入境管理局は、広東省深セン市で香港地区への旅行「複数回訪問ビザ」政策、珠海市でマカオ地区への旅行「週1回訪問ビザ」政策、横琴広東マカオ深度合作区でマカオ地区への旅行「複数回訪問ビザ」政策を実施することが決定しました。本政策の主な内容は以下の通りです。
(1)深セン市
2024年12月1日より、深セン市戸籍を持つ居民および同市の居住証保有者は、香港地区への旅行の「複数回訪問ビザ」の申請が可能となります。このビザにより、1年間で回数の制限なく香港地区を訪問することができ、1回の滞在期間は最大7日間となります。
(2)珠海市
2025年1月1日より、珠海市戸籍を持つ居民は、マカオ地区への旅行の「週1回訪問ビザ」の申請が可能となります。このビザにより、1年間で毎週1回マカオ地区を訪問することができ、1回の滞在期間は最大7日間となります。
(3)横琴広東マカオ深度合作区
横琴広東マカオ深度合作区の戸籍を持つ居民および同区の居住証保有者は、マカオ地区への旅行の「複数回訪問ビザ」の申請が可能となります。このビザにより、1年間で回数の制限なくマカオ地区を訪問することができ、1回の滞在期間は最大7日間となります。
深セン市、珠海市および横琴広東マカオ深度合作区で条件を満たす居民または居住証保有者(国家公務員および現役軍人を除く)は、地元の公安機関出入境管理機関の窓口、または窓口に設置された入境許可申請デバイスを通じて申請を行うことができます。2024年12月1日以降、深セン市公安機関出入境管理機関では香港地区への旅行の「週1回訪問ビザ」の申請を受け付けません。ただし、すでに発行された「複数回訪問ビザ」は有効期間内であれば引き続き使用可能です。

2.広州市が外国人就労許可証の統合に関するFAQを公開しました

広州市科学技術局による「外国人就労許可証と社会保障カードの統合に関するFAQ」

2024年12月4日、広州市科学技術局は「外国人就労許可証と社会保障カードの統合に関するFAQ」を公開しました。
2024年12月1日より、「人的資源社会保障部による外国人就労許可証と社会保障カードの統合業務の推進に関する通知」に基づき、外国人就労許可証と社会保障カードの統合が正式に実施されています。これにより、外国人の就労許可情報を社会保障カードに統合することで、社会保障カードの各種機能を活用し、中国で就労する外国人により便利で効率の高いサービスを提供できます。 

3.広東省が工業設計の発展促進に関する新規則を公表しました

製造業当家重点任務保障特別資金(工業設計発展)管理実施細則に関する通知(粤工信規字〔2024〕8号)

製造業当家(※)重点任務保障特別資金(工業設計発展)の管理を強化・規範化し、資金の使用効率を高めるため、広東省工業情報化庁および広東省財政庁は、現行規定に基づき、広東省の工業設計発展の実態を踏まえ、本細則を制定しました。
※製造業当家とは、製造業が国民経済において重要な支援的役割を果たすことを意味します。2022年12月に広東省が最初に提唱した概念です。

4.広東省人民政府は新エネルギー産業の発展を促進するための政策を発表しました

エネルギー技術革新の推進及びエネルギー産業発展の促進に関する実施意見(粤弁函〔2024〕315号)

新型エネルギー体系の構築計画を加速させる決定を貫徹し、イノベーション主導の発展戦略を深く実施し、産業と科学技術の相互促進を強化し、新たな生産力の育成と発展を加速させ、広東省の新型エネルギー体系の構築を支援するために、広東省人民政府弁公庁は本実施意見を発表しました。

5.広東省において従業員基本養老保険基数の新たな上限・下限が公布されました

2023年度広東省都市部就労者平均月給および2024年度従業員基本養老保険納付基数の上下限問題に関する通知(粤人社発〔2024〕33号)

通知では、2023年度広東省都市部就労者の平均月給が9,167元であることが公表されています。