【水野コンサルタンシー中国ビジネス情報】ダイジェスト版Vol.182
2022-11-14【中国ビジネス・トレンド】
■ 2022 年 11 月 11 日に国務院から出された新型コロナ防疫措置の合理化方針について
2022 年 11 月 11 日に、国務院より「更に新型コロナ防疫措置を合理化し科学的に防疫管理を実施する事に関する通知(聯防聯控機制綜発[2022]101 号)」が公布され、これまでの新型コロナ防疫措置を調整し、合理化する方針が明確にされました。
実際の開始日時など詳細は今後の細則を待つ必要がありますが、これまでの厳しい管理措置が徐々に緩和されていく方向にあります。
通知の主な内容を簡単に整理します。
● 濃厚接触者
- 【調整前】7 日集中隔離+ 3 日在宅健康観察
- 【調整後】5 日集中隔離+ 3 日在宅隔離
● 二次濃厚接触者
- 【調整前】7 日在宅隔離
- 【調整後】二次濃厚接触者を廃止
● 高リスク区からの流出者
- 【調整前】7 日集中隔離
- 【調整後】7 日在宅隔離
● リスク区分
- 【調整前】高・中・低の 3 種
- 【調整後】高・低の 2 種
- 高リスク区に 5 日連続で新感染者が出なかった場合は低リスク区へ移行
- 高リスク区は住宅、ビルを単位に設定する
● 閉鎖環境での高リスク業務を終了する人員
- 【調整前】7 日集中隔離または 7 日在宅隔離
- 【調整後】5 日在宅健康観察
● 管理方式
- 通常は行政区単位での全員 PCR 検査を実施せず、感染源・感染ルートが不明で市中での流行時間が長いケースで実施する
- 1 日 2 回、3 回といった非科学的な PCR 検査実施の廃止
● 航空便搭乗前検査
- 【調整前】搭乗前 48 時間以内の 2 回の PCR 検査陰性証明を要求
- 【調整後】搭乗前 48 時間以内の 1 回の PCR 検査陰性証明を要求
● 入国人員の陽性判定基準(PCR 検査 CT 値)
- CT 値 35 未満=陽性
- 集中隔離解除時の値が 35 ~ 40 の場合はリスク評価を進め、既感染者の場合は 3 日在宅隔離中に 2 回の検査を行う
● 入国人員の隔離措置
- 【調整前】7 日集中隔離+ 3 日在宅健康観察
- 【調整後】5 日集中隔離+ 3 日在宅隔離
- 入国地での隔離後、目的地での再隔離は実施しない
● 国際旅客便の運航停止基準
- 【調整前】同一便で 5 人以上の感染者があり、感染者が当該航空便での入国者の 4%を占める場合、1 週間の運行を停止。同 8%の場合は 2 週間停止
- 【調整後】本措置撤廃
● 重要商務人員・スポーツチーム
- バブル方式の管理実施
更に新型コロナ防疫措置を合理化し科学的に防疫管理を実施する事に関する通知(聯防聯控機制綜発[2022]101 号)の原文